
先に戦利品を見せびらかしていくスタイル。
今回参加させていただいたイベントはこちら。
明日2/8(土)2/9(日)の#インク工房 を前に、#セーラー万年筆より#インクブレンダー の
— 甲玉堂(創業106周年の熊本の文具専門店) (@kogyokudo) 2025年2月7日
高橋英俊さんがご来店されました!
「世界に一つだけのカラーインク」
を目の前で調合いただける
またとないチャンス!
まだお席がご用意できます!
お申し込みお待ちしてます。#万年筆 #万年筆インク #甲玉堂 pic.twitter.com/wweQAlqFf2
インクブレンダーさんとは一体何ぞや、という方はこちらをどーぞ!!
インクブレンダー石丸さんとインクオーダーについてご紹介されています。
まさか東京観光の際の候補として見送った万年筆のインク制作体験がこんな形で繋がるとは思いませんでした。
1月頭に「東京で出来なかったし、あわよくばインクブレンダーさん九州に近々来たりしないかな〜」とセーラー万年筆のサイトを見ていたら、なんと地元に来る予定とのことで、早速甲光堂さんに予約のメールを送りました。
これが愛の言霊ってコト...!?
全国津々浦々、このイベントが行われているそうなので、既に興味のある方は勿論のこと、この記事を読んで興味がじわじわ湧いてきた方がいらっしゃれば、きっと貴方の地元でもいつか開催される筈ですのでホームページにて予定をご確認頂ければ幸いです。
ちなみに、熊本では2回目(1回目は昨年伊東屋にて)なんだそうです。知らんやった....。
今回オーダーした理由
洋平さんにソロライブの感想、エッセイ本や映画本の感想、初めての主催フェスの感想、小箱ライブの感想などなどをいつかお手紙にして送ろうと思い、その下準備として心の中やブログでしたため温めてきました。
何故そんなに伝えたいことがあるならば、さっさと本人にそれを送らないかって??
それは本命であれば本命である程、大好きだからこそ、伝えたいことやそれに伴って選び抜く言葉、レターセット、インク、切手、端から端まで細部も細部までこだわりたいからです。
故に筆の重さ1億トンです。
手紙を書き始める前からこんなに悩んでどうするんだ、と我ながらどうかと思いますが、ファンレターってもはやラブレターと同義だと私は思っています。
だって、好きな人に渡すんですよ。
ありったけの自分の気持ちを伝える素敵な機会じゃないですか。
あわよくば、御本人様のお手元に届いて読んで頂ければ嬉しいな、そして願わくばこれからの励みになればという気持ちも勿論あります。
ですが、今までどんなものを見てそこから得たか、そしてこれから自分がどうしたいか、自分のことを振り返る機会だとも思っています。
お気持ち表明、隙あれば自分語り上等です。
だからこそ、自分が持ちうるありったけの語彙力とお気に入りのアイテムを最大限に駆使して、今まで頂いた幸せな気持ちを少しでも何か形にして返したいのです。
そのために、余拍を読んだ時からそれはもうゆるやか~にインクを探していたのです。
読んでから1年以上経ってるとか、いやまさかね....。
オーダーに向けて事前準備
イベントの予約が完了してからやったこと、まず過去にインクブレンダーのイベントに参加された方のレポブログや作成されたインクの投稿を片っ端から読み漁りました。
その結果、①「主にどのタイミングで使用するか伝えること」、②「色が伝わるように画像を準備すること」の2つを事前に準備することにしました。
① 「主にどのタイミングで使用するか伝えること」について
自分の場合は「万年筆で手紙を書くため」と決めているため深く悩むことがありませんでしたが、水で伸ばしたり滲まして使うことをあまり視野に入れず、まずは可読性を最優先することにしました。
ちなみに、インクは万年筆以外にもつけペンやガラスペンを使用すること、文字を書くだけでなくイラストを描いたり、自分の日記だったりメモだったりで使ったりなど、様々なタイミングで使用できるのでこれを機にぜひ皆々様沼でお待ちしております。
②「色が伝わるように画像を準備すること」について
これはもう果てしなく悩みました。
自分でも「この色!!!!」と脳内でシュミレートできていないのに、ましてやそれを人に伝えられる訳ないのよ。口下手だし。
ただ私、言わずもがな歴戦のオタクです。
今までに耳年増として見聞きして培ってきた能力がここでいかされる時です。
そう、色が無ければ作ればいいじゃない。

レシピは簡単です。
①推しのお気に入りの動画のスクショや画像を準備します。
②アイビスペイントでその画像を取り込み、スポイトでお気に入りの色をゲットし、別レイヤーに塗ります。
③その色をベースに好みの色に調整します。
以上です。
伊達に自ジャンルそして他ジャンルの推しの””概念””もしくは””幻覚””を見てきた訳ではないのです。
全てはこの時ためだったのかも知れません。
ここの筋力だけはボディービルダーも真っ青なぐらいバッキバキな自信があります。
今回、私が一番時間を要したのは①の画像の準備です。
まず、当人や楽曲イメージ寄りの黒系をベースにするか、当人のイメージ+自分の好みの青系をベースにするかで悩みました。
この2つで揺れに揺れましたが、大前提として可読性もありつつ、フラッシュするインクを理想としていたので、黒+フラッシュでピンクが出たらいいなと思いましたが、類似するインクが無いことから再現性が低いのではないかと思い、今回は青系ベースにフラッシュするよう依頼するところで画像を選び始めました。

そうなんです。
青って200色あんねん。
私の心の中のアンミカさんが言ってます。
あれもこれもそれも青なのです。
そのため、自分の求める青色を先日のソロライブの画像から生み出すか、はたまた過去のライブやイベントの画像からかで悩みに悩みましたが、最終的に私がそもそもドロスを好きになった楽曲から生み出すことにしました
それでは聴いて下さい、Dracula La。
いかがだったでしょうか。
私はこの曲をディスフェス23で聴いたあの日、心の底から言葉の端まで奪われてしまった訳です。
そのため、この曲の特にお気に入りのシーンをスクショし、アイビスで色をスポイトして、オリジナルと調整した色を可視化したものがこちら。

気になる方はどこのシーンか探してみて下さい。
この左側のをベースにフラッシュ(あわよくば右側のような色)するインクをオーダーしよう、そう前日の夜に心に決め就寝しました。
余談ですが、その画像を基にカラーコードを調べるサイトを利用しても良かったと この記事を書きながら思いました。
下記サイトは無料で好きな画像から色をスポイトしてコスメを探せるので、リップやアイシャドウ、ネイルまで見つかるので試してみるのも一興です。
他にも、本人の誕生石や誕生花、誕生色、誕生日など本人にまつわる数字辿ってカラーコードを決めたり、作品名や本人が好きな色、イメージカラーから選ぶのも手段の1つだと思います。
この考えている時間が一番もどかしくて一番楽しいまであります。
遠足かい。
いざ当日
予約時間の約10分前にお店に到着しました。
前枠の方を遠巻きに見つつ、店内奥の絵具コーナーを見ながらオーダーしたい内容の最終整理と色の確認をしました。
絵の具をぼんやり見ながら、何色でも一言二言で言語化するのは中々難しいのではないかと改めて感じました。
例外として、ロアッソ熊本(サッカー)の赤だったり、巨人(野球)のオレンジと共通認識かつブレない色であれば伝えられるような気もします。
そんなことを思っていたら、自分の番が来ました。
先に会計を済ませて、ご挨拶も程々にオーダー開始です。
今回お世話になったのはインクブレンダーの高橋さんです。
「さて、どんな色をご希望ですか」
早口オタクワイ「まず、手紙を書く用でお願いしたくて、色は青系でなおかつフラッシュして欲しくて、色的にはこんな感じがいいな~って思ってます」(ここまでブレス無し)(そっとスマホを取り出す)(全体を見せるのが恥ずかしかったので、端の主となる部分だけ拡大して見せる)
「若干くすんだ青ってことですね、なるほど」
「う~~~ん、この色だとちょっと薄くて、フラッシュするのは難しいかも」
ムーンライト伝説状態です。思考回路はショート寸前ってことです。
脳内会議ワイ(色が薄いとフラッシュせんの、知らんやった。どちらかといえば色の再現性<フラッシュやな。せや、可能な範囲で寄せてもらおう)
現実世界ワイ「フラッシュすることを優先していただいて、可能な範囲で寄せて頂けたら嬉しいです」
そんな欲望丸出しワガママオタクのオーダーを基に、高橋さんがインクの調整に入られました。

ぼんやりとお手元や周辺機器を眺めている間にあっという間に出来上がった試作品1号をhocoroに付けていただきました。
ちなみに今回初めてhocoroを使用したのですが、個人的は万年筆に慣れていることもあって結構難易度高く感じました。
慣れると太字も細字も書けて便利そうではあります。
雑談を交えつつ、文字を自分で書いたりガラス棒で塗り広げて頂いたりして、乾燥しきるのを待ちました。
そして、1投目。
語彙力と知性を失った私「え~~~~~~、既に満足度高い」
でもせっかく微調整することもできる、した上で元の色を選択することが出来るとのことでしたので、悩んだ上に「少しだけ緑を足して頂きたい」とお願いしました。
そして出来上がった2投目。
何もかも失った私「これも素敵~~~~」
どちらも素敵な色ですが、1投目の色が個人的に好みだったので、そちらで確定して作成頂きました。

ちなみに上の用紙がトモエリバーで、こちらも初体験でした。この紙のレターセット無いんかな....。
2投目の若干サビサビな感じもそれはそれで良いんですが、何となく北斎錆緑がチラつきました。伝われ。
最後に、作成いただいたインクに名前を付ける必要があるのは知っていましたが、いざ決めるとなると決めきれず悩んでいる私の横で、高橋さんが機械で攪拌されていました。

てっきり比率に合わせて、インクを混ぜたら完成かと思っていました。知らない世界です。
結局、曲名をそのまま付けるのも、本人の名前をそのまま付けるのも何か違うな~と思い、悩んだ末に楽曲からアイデアを拝借して命名しました。
「同じ曲でも同じ人が歌っていても同じ場所でまた聴いても、その日聴く歌はもうその瞬間にしか聴けないので、その日つまり今日を大切に」という理由を後から込めることにしました。
後付けもいいところですが、自分が楽しければもうどーでもいいからです。

そして、高橋さんにお礼を言って帰宅しました。
高橋さん、本当にありがとうございました。私、このインクを使い切るまで、使い切ってもまたオーダーして一生使います。
最後に無駄な一言をつい言ってしまうタイプの厄介オタクワイ「これで推しのファンレターが捗ります....」
結論、大変健康によろしい。
この一言に尽きます。
世界に一つだけ、何て甘美な響きなんでしょうか。
今でも思い出せます。一投目の色が完成した時の私、ニヤつきすぎや。
あまりにも素敵な色だから、仕方ありません。
このイベントの後、先輩とご飯を食べに行った際に自慢したところ、感化された先輩が万年筆とインクを文具屋さんでお迎えされました。
やいのやいの言いながら一緒に選びましたが、オタク冥利に尽きます。
もし先輩がこのブログに辿り着いたら私に教えて下さい、ぜひ地元で行われる[Alexandros]のライブ、行きましょう。
これでもう準備は満タンです。
後は脳内でぼんやりと浮かべている言葉を、文として手紙に書き記すだけです。
これで流石にもう言い訳も足踏みもできません。頑張ります。
さて、次はレターセットどうするかな〜。
よはく、もしくはわちゃわちゃと。

今週のお題「最近見つけたかわいいもの」
見つけたというより生まれただけども、可愛いので許して欲しいところ。
可愛いだけじゃダメですか...???(古澤さんのポーズ)
